失態だけはグローバル企業、ソニーの迷走

最近はネタもないし、面白いブログを見つけたので紹介しよう。といっても有名ですな・・・
http://facta.co.jp/blog/


ソニーを包む「奇妙な沈黙」 : 月刊FACTA - 編集長・陣中ブログ
http://facta.co.jp/blog/archives/20051210000006.html


ソニーの「沈黙」2――切込隊長の辛らつな「抑制」 : 月刊FACTA - 編集長・陣中ブログ
http://facta.co.jp/blog/archives/20051211000007.html
切込隊長PSPのリコールを進言して云々だった人だったよなぁ。
http://kiri.jblog.org/archives/001353.html
ここ参照。


ソニーの「沈黙」3――血祭りになったヤラセ「体験日記」 : 月刊FACTA - 編集長・陣中ブログ
http://facta.co.jp/blog/archives/20051212000008.html

ウォークマンAシリーズの発売4日前に始まった「メカ音痴の女の子のウォークマン体験日記」は、近来まれに見る企業広報の壮大な失敗だった。ブログをつかった安手の世論操縦が、どれだけ痛烈なしっぺ返しを食うかを思い知るべきである。

これはリアルタイムで見たなぁw 本当に笑ったw


ソニーの「沈黙」4――音楽CDの“無間地獄” : 月刊FACTA - 編集長・陣中ブログ
http://facta.co.jp/blog/archives/20051215000015.html
日本ではNHKが放送したくらいだが、世界的に有名なソニーウィルスの話ですな。
トロイの木馬にそっくりという。
↓こんなツール、もといウィルスらしい。
ソニーが音楽CDに組み込んだ“Rootkit”とは何者か? − @IT
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/insiderseye/20051109rootkit/rootkit_01.html


ソニーの「沈黙」5――暴かれた“密告”プログラム : 月刊FACTA - 編集長・陣中ブログ
http://facta.co.jp/blog/archives/20051216000016.html

マシンで動いている実行ファイルを2秒ごとに走査し、そのたびにファイルのサイズなどの基本情報を8回も問い合わせていたからだ。そこで得た情報は、ユーザーの知らぬ間に「connected.sonymusic.com」「updates.xcp-aurora.com」などのアドレスに送信されていることがわかった。

これらはソニー関連、またはXCP開発関連の部門だろう。パソコンのユーザーが何をしているかを“密告”するにひとしい。歴然たるスパイ行為である。

おお・・・怖い怖い。
ネット上で競合他社を叩いたりネガティブキャンペーンソニーのIPを晒しながらやっていたのはしっていたが、こんな事までやっていたとは。

ルシノビッチ氏はこの「スパイ」を除去しようとして悪戦苦闘する。どうにか外すと、隠しドライバーが作動してCD−ROMデバイスの機能が消えてしまうのだ。彼はかっとした。しかもこの隠しドライバー、「Crater.sys」と名づけられている。「穴があく」「完全に壊す」という意味である。ほとんど、ユーザーを馬鹿にした命名である。

ワロタw
センスありすぎw だからあんな奇妙なCMつくれるんだなw


ソニーの「沈黙」6――さすが早耳、ワシントン・ポスト紙 : 月刊FACTA - 編集長・陣中ブログ
http://facta.co.jp/blog/archives/20051217000017.html

同紙が伝えるのは、ルシノビッチ氏の属するフィンランドのセキュリティ企業「Fセキュア」社の研究部長のショッキングなコメントである。次期ウインドウズの試験版「ウインドウズVista」がソニーBMGのXCPを取り込むと、「基本ソフト(OS)が壮大に(spectacularly)にぶっ壊れる」と指摘しているのだ。

そればかりか、ボストンのセキュリティ・コンサルタントの言葉を借りて、ソニーBMGがまいた火種を的確にとらえている。「この地球上でもっともビッグ・ネームの企業のひとつが、他の環境のもとでは多くの人がハッキングと考えるようなことに手を染めたんだ。こいつは受け入れ難い」。ソニーBMGが音楽CDに忍びこませた「スパイウエア」がけっして単なるソフトのバグ(欠陥)や、下請け開発会社の手抜きなどではなく、ソニーが抱える矛盾から必然的に由来した不祥事であることを示唆している。

その矛盾とは、音楽部門の知的財産権を守るためのコピー制限機能のプログラムが、パソコンに“侵入”し、その基本ソフトを勝手に書き換えることによってウインドウズなどの著作権を侵害することである。これは知的財産権を守るために機器のユーザーの利便性を制約する、という範囲を超えて「侵害的」(invasive)と言うほかない。

PSPエミュレータが動く件について、「自社のソフトがコピーされるのは問題だが、そうでなければ問題ない」と言い切った会社だから、倫理的な部分が欠如しているのだろう。

全米レコード産業協会によれば、海賊行為による損害は世界で年間42億ドルに達するというが、ソニーBMGはその二律背反を大胆にも踏み越え、企業が「資産」とする音楽コンテンツの権利を守るためとあらば「何をしてもいい」かのように振舞っていると見える。

ソニーはそう言う企業だ。自社を護るためなら何でもする。
日本の威信をかけた有機ELの技術を韓国に売り渡し、政府に売国奴と罵られ有機ELプロジェクトから外されても金のため、会社のためなら何でもする企業。まさに日本の恥さらしである。


ソニーの「沈黙」7――ツギハギに追われる蟻地獄 : 月刊FACTA - 編集長・陣中ブログ
http://facta.co.jp/blog/archives/20051219000018.html

XCPのうち五つの機能が、オープンソースのソフト「LAME」と同じだ、とドイツのセキュリティ企業の開発者に指摘されたのだ。共有資産(コモンズ)のソフトを無断借用して、著作権を守る「覆面」ソフトをつくるという皮肉。この開発者はよほどのシニック(ひねくれ者)なのだろうか。共有資産を利用するなら、後に続く開発者のためにそれを明示するのがルールであり、そうやって開発したアプリケーション(応用ソフト)もオープンソースにすべきだろう。だが、ソニーBMGとF4Iはその最低限の礼儀も守らなかった。

ゲーム機でもそう。3Dスティックが発表されたと有ればそれをパクリ、劣化したものを自社の製品に搭載。振動パックが発売されたと有れば、それをパクリ自社製品に搭載。
しかし、任天堂のライセンスしか調べていなかったのか、任天堂と共同開発していた会社から訴えられプレステ発売中止命令がだされる。
が、PS3まで繋ぐために控訴して発売中止を遅らせる作戦にでた。
が、そんなのもいつまで続くのやら・・・
因果応報。いつかは更なるしっぺ返しが来ることだろう。

ウインドウズの根幹部分に侵入し、勝手に書き換えてしまうとあっては、巨人マイクロソフトも無視できない。「悪質プログラム対策技術チーム」のマネージャーが11月12日、自分のブログで、自社の「有害ソフト除去ツール」に12月からソニーの「ルートキット」を載せる方針を表明した。

「問題の(XCP)ソフトを分析した結果、顧客を保護するために、ルートキットコンポーネントの検出および削除に必要な識別情報を、現在数百万人がテスト利用しているウインドウズ・アンチスパイウエア・ベータ版に追加すると決定した」

死刑判決にひとしい。音楽著作権という知的財産と、基本ソフト(OS)の知的財産の正面衝突、と先にも書いたが、まさにそれが目に見える形となったのだ。マイクロソフトによって、ソニーのコピー制限プログラムXCPは「スパイウエア」と同じ扱い、指名手配の「おたずね者」になった。シマンテックマカフィー、トレンド・マイクロなど大手アンチウイルス・ベンダーも、遅ればせながら追随する。

日本では騒ぎにならないと見たか、ソニー本体もツギハギを重ねる愚を犯す。ソニーの「沈黙」1〜3で書いたAシリーズのお粗末は、アメリカのソニーBMGの失態と同根、いや、シャム双生児と思えてならない。失態だけは確かにグローバル企業である。

言い得て妙なこの言葉、この日記のタイトルにも使わせて貰った。


ソニーの「沈黙」8――「E.T.」の目で眺めた惑星“汚染” : 月刊FACTA - 編集長・陣中ブログ
http://facta.co.jp/blog/archives/20051222000023.html
http://www.doxpara.com/planetsony2_usa.jpg
http://www.doxpara.com/planetsony2_europe.jpg
http://www.doxpara.com/planetsony2_japan.jpg
この三つの写真は上から順にアメリカ、ヨーロッパ、日本のもの。

カミンスキー氏はため息を漏らす。「これを何と言おう。きれいな絵である。データはおぞましい、でもきれいな絵」。あたかも宇宙空間から「E.T.」か「スターチャイルド」(「2001年宇宙の旅」)が、ソニーBMGの「スパイウエア」に汚染された地球を見下ろしているような光景である。

どうやら、このスパイウェアに一番感染しているのは日本らしい。
流石ソニーのお膝元と言ったところか。


あー面白かった。続きが楽しみだ。