勝利

早稲田がついにトップリーグを、社会人を破った。
セットプレーで圧倒し、平均体重で5kg以上勝るトヨタからモールでトライをあげた。
まさに圧巻だ。
去年、後半30分まで勝っていたものの逆転負けした。
その借りを見事に返してくれた。
ロスタイム後の攻防も激しかった。社会人四位のトヨタが押しまくる。
だが、最後は気迫で勝る早稲田がトヨタのノッコンを誘い試合終了。
この最後の10分間に早稲田魂を象徴する鉄壁のディフェンスが姿を現した。
明治の強力FWにどんなに攻め込まれてもトライは赦さなかったあのディフェンスだ。
これがワセダだ、というものを魅せてくれた。
そして、試合後は
「ホントに勝っちまった・・・・」
その一言を絞り出すのがやっとだった。
モールからトライを奪ったときは寒気すら覚えた。
顎の骨折のため、特注のヘッドギアをつけ試合に挑んだ五郎丸の気迫も一年の豊田の奮闘も光った。
今期ようやく試合に復帰し日本代表候補にまで選ばれた曾我部、四年間No.8として清宮監督の元、早稲田を引っ張った佐々木主将、そして青木、前田、内橋、松本、池上、後藤、今村、弥富、首藤、菅野、畠山、そしてリザーブやその他の選手、スタッフ、本当にお疲れさま。
まだ終わったわけではないが、清宮早稲田の一つの区切りとして・・・。
最大の目標を達成してくれたことに感謝の意を述べたい。
転がり込んできた勝利ではなく、勝つべくして勝った試合だからこそ価値がある。
次戦は二冠の東芝府中
厳しい試合になると思うが、それでも次へ繋がる何かを掴んで欲しい。